壁や柱を叩いたら空洞音がした
シロアリに食害されていると、ボコボコした音と叩いたときの感触が違います。
見た目には何も問題がないように見える柱も、実はこのように食害されているということもあります。
家の基礎や束石、土台などに蟻道があった
シロアリは地中から蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルをつくって住まいへ侵入してくることが多いので、蟻道が発見された場合にはシロアリが進入している可能性があります。
束石につくられた蟻道が建物の基礎部分へと続いています。シロアリはこの蟻道から建物へ侵入します。
外回りの基礎部分から蟻道が伸びています。(画像中央で土色に伸びているのが蟻道)
木材の接合部に蟻土があった
シロアリは風や光を嫌うので、床下や天井裏の木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂(蟻土:ぎど)を詰めたり、盛り上げたりします。
食害されている畳の下からあがってきた蟻土。このほかにも柱などのひび割れ部分などにも蟻土が見られる場合があります。
建物に傷みや変形が現れた
シロアリの被害が進むと「柱がさがった」「棟や軒の稜線が波打ったように変形した」「風呂場や玄関の敷居・枠が軟らかくなった」 「ふすまや雨戸などの立てつけが悪くなった」というように、建物の傷みや変形が顕著に現れるようなります。
羽アリがいっせいに飛び出した
羽アリの群飛期はシロアリが人前に姿を現わす唯一の時期ですのでシロアリ発見の絶好のチャンスとなります。群飛の時期や時刻によってシロアリの種類の判別にも役に立ちます。
▼ヤマトシロアリ
4月~5月(沖縄2月、東北・北海道6月頃)の昼間
▼イエシロアリ
6月~7月の夜、群れで電灯に飛来
▼アメリカカンザイシロアリ
6月~9月の昼間、少数ずつで何回も飛来
▼ダイコクシロアリ
5月~8月の夜、少数の群れで電灯に飛来
乾材シロアリの糞
アメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリは、乾燥した木材だけを食害し、被害材の外に糞を排出します。
被害材の下に乾いた砂粒状の糞がたまり、数十倍に拡大してみると真中がへこんだ米俵状なら乾材シロアリの被害です。